
リビングの見せ場となる壁に、左官職人の手によって塗り仕上げが施されていきます。鏝(こて)一つで生まれる独特の質感と、木の梁が織りなす吹き抜け空間の様子をお届けします。

左官仕上げの壁が姿を現す。職人の手仕事が生む、味わい深い質感
見上げるほどの吹き抜け天井に、木の梁が力強く交差する空間。今日はその中でも、ひときわ目を引く左官仕上げの壁の施工風景をお届けします。
鏝(こて)一つで、壁に表情をつける
写真の職人さんが手にしているのは、左官仕上げに欠かせない鏝です。青みがかったグレーの塗り材を壁面にのせ、丁寧に、そして力強く均していきます。既製のクロスでは出せない、手仕事ならではの陰影と質感がこの工程で生まれていきます。
壁の際にはグリーンのマスキングテープがまっすぐに貼られ、木の柱や梁を汚さないよう養生されています。この一手間が、仕上がりの美しい直線を生み出す大切なポイントです。
吹き抜けとロフトが生む、空間の広がり
見上げると、木製の縦格子で仕切られたロフトスペースが顔をのぞかせています。吹き抜けならではの開放感と、あたたかみのある木の質感が、この左官壁の色味とも自然に調和しそうです。
天井近くまで届く塗り壁は、光の当たり方によって表情を変えるのも魅力のひとつ。完成後、時間帯によってどんな陰影を見せてくれるのか、今から楽しみです。
一つの壁に込められた手間
塗り壁の仕上げは、クロスと違って一度に広い面積を仕上げることはできません。鏝を動かす角度、力加減、乾き具合を見ながら、少しずつ、確実に仕上げていく根気のいる作業です。だからこそ、既製品にはない「その場所だけの質感」が生まれます。